web上に書く文章がかちっとしないのはなぜか、と考えるに、永遠に書き直せてしまうからかもしれない。終わりがない。締め切りがないのである。ま、こんなもんかってな感覚がどこかにあるのかもしれない(逆に、そのお気楽さがwebの良いところであるのかもしれないが…)。おまえは締め切りがなければ何も書かないのか、と問われると、そんなことはないのだけれど、無意識の内に手緩い状況に陥っている可能性も否めない。

実は、Macを使ったHard Disk Recordingに関しても、同じようなことが言える。永遠にいじり続けていられるために、完成がない。そのくせ、ライヴが近づいてxx日までに曲をくれ、なんて言われると、ちゃんと間に合ってしまう。うーむ、何かがおかしい。いや、ほんとに締め切りがなくても、創作活動はしているんですよ、私は。

その昔、『唐騒ぎ』の昼のマスターに「どんな形にせよ、一度吐き出しちゃわないと芸術は進まないよ」と言われたことがある。どうかな?

確かに「吐き出さないと次に進めない」ということもある。が、まだ吐き出すタイミングじゃない、ということだってある。実際のところ、この辺りの見極めは非常に難しい。タイミングってあるんだよな、本当に。「吐き出さないと次に進めない」ということは確かにあるにせよ、自分の中で十分に醗酵していないのに、無理矢理、吐き出したってしょうがない。醗酵し切らないから、吐き出さないまま終わる、というようなものだって、あっても良い。というより、全てのことを吐き出せてしまうことの方が珍しいだろう。少なくとも、私の中では、常に何かがぶくぶく発酵し続けている、うまい酒に仕上がるかどうかはともかくも。

私は締め切りをタイトに守ることで有名だが、実は、一つだけ非常に大事な原稿の締め切りを守れないでいる。様々な精神状況に拘束されて、どうにも仕事が捗らない。どういう形にせよ、これが片付いたら新しい展開が始まる予感がしながらも。これはまさに「吐き出さないと次に進めない」典型的な状態だろうか。そうなんだろうな。

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