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アンオフィシャル・プレス・リリース
『September Rising』/Blue Dove Musicについて
2002年4月25日
佐藤 全太 [@Zeta]
Blue Dove Music、そこから生まれた『September Rising』というアルバムについては公式のページ<www.
septemberrising.org>を見て下さい。そちらには、オフィシャルなプレス・リリースもあります。
団体や組織嫌いの私がこのプロジェクトに参加したのには、いくつかの理由がある。昨夏以来音楽熱が沸騰していたこと。テレビで観たあの映像に少なからずショックを受けたこと。この辺りが主な理由であることはまちがいない。
MOTU-Macのメーリング・リストでさえ9/11からは騒然とした状態が続いた。本来は、MOTU製品を使った音楽の話題に限定されているのだが、暫し例外的な状態が生じたのであった。それほど誰もにとって大きな衝撃だったのだろう。中にはパール・ハーバーの話を持ち出すアメリカ人が何人かいて、なかなか興味深かった(今でも彼らにとってジャパンはファー・イーストにあるらしい怪しい国なのである)。
議論や慨嘆が飛び交う中、音楽に携わるものは音楽で何かをするべきだ、という意見がぽつり。考えてみれば、ごく当たり前のことなのだが、ある種の狂騒状態の中にあっては、正しくcoolに響いた言葉。そうだ、おれたちは音楽家じゃないか。みんなの胸の中でそんな想いが揺れただろう。そこから全てが始まったのである。
できあがったものが、Blue Doveというプロジェクト・チームであり、『September Rising』という作品である。音楽についてはCDを聴いて、自由に感じてもらえばいい。
私の思うところを少し。
あのテロ、そして、それに続くアメリカや関係諸国の言動に関しては、それぞれの立場からそれぞれに考えるところがあるだろう。私の中にもいろいろな思いがある。しかしながら、思想や信仰といったものを超えたところで、直観として感じるもの、理不尽な死を迎えざるをえなかった人々を悼む気持ち。それが、私をして、Blue
Doveでの活動を押しすすめる力となったことは確かである。私はあらゆる死を望まない。家族の死や友人の死はもちろんのこと、今この瞬間にも失われていく地球上のどこかの目に見えない見知らぬ人の死さえも。こういう言い方をすると不謹慎だと言われるかもしれないが、庭を歩く蟻の死だって。
また別の側面。
このプロジェクトの面白いところは、私は他の誰にも会ったことがない、というところ。それでも、文字や音を回線上を走り回らせることによって、コミュニケイションは成立するし、結果、一枚のアルバムを完成させることもできてしまう。ややこしい詳細は省くけれど、時代はそんなところまで進んできているのだ。ギターを担いでスタジオまで行き、ワン・ツー・スリー・フォーというカウントに合わせて演奏する。そんな必要性はますます薄れていくだろう。もっとも、そこに音楽制作の原点があることは確かだし、なくなることはあるまい。実際のところ、メールだけで音楽に関して情報を交換するのは意外に骨であるし。
自分の曲を見知らぬ土地で見知らぬ人が、ミキシングしたりマスタリングしたり。そうして、できあがった音は私が考えていたものと違うところがあるのは当然だ。しかしながら、基本的な部分では期待通りのものであり、音楽に国境はない、という見方を持ち出すことも不可能ではない。これからはこういう形でコラボレイトを進めてみるのも悪くないな、と思う今日この頃。
孰れにせよ、チャリティの目的はより多くの収益を上げ、そのお金を役立てることにある。少しでも多くの人に音楽を楽しんでもらい、かつ、たくさんの売り上げがあれば、幸いである。
『September Rising』に関する問い合わせはinfo@go-zeta.jpまで。
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